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吃音症から「日本一のラッパー」目指す達磨くん(17)の挑戦・・・自分の不利を武器にする!すごい!!
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    吃音症から「日本一のラッパー」目指す達磨くん(17)の挑戦 太田信吾 | 映画監督・俳優 4/17(火) 18:23  2018年3月17日、「第13回高校生RAP選手権」が豊洲PIT(東京都江東区)で開催された。この大会は高校生ラッパー日本一を決めると言われ、「若手ラッパーの登竜門」でもある。大会で注目を集め、その後、プロのアーティストとして活躍する者も多い。例えばGOMESSさんやT-Pablowさんはここから大きく羽ばたいた。  選手権に出るには、厳しい予選を勝ち抜かなければならない。今回は北海道、東北、関東、関西、福岡の5ブロックで予選が行われ、16名の猛者が残った。その1人が愛知県のMC名・達磨(だるま、17歳)くんだ。じつは彼は小学校低学年の頃から、吃音症(きつおんしょう)に悩まされていた。そんなハンデを抱えながら、彼はなぜラップにのめり込んだのか?何を表現しようとしているのか?今大会の奮闘ぶりと合わせて密着したので、まずは動画をご覧いただきたい。 ラップとの出会い  達磨くんは愛知県東部の豊川市に両親と住んでいる。この街は日本三大稲荷の一つ「豊川稲荷」があり、「お稲荷さん発祥の地」とも言われている。「国府まつり」という伝統的な祭りで幼い頃から神輿を担ぐなど、生まれ育った町への思い入れは深い。中学時代は部活動でバスケットボールに打ち込んだ。音楽とは無縁の生活を送っていたが、あるラッパーとの出会いが彼の人生を変えた。それはMC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻(以下、ニガリ)というアーティストだ。テレビで放送された番組「高校生RAP選手権」でニガリのパフォーマンスを見て衝撃を受けた。飾らないラップのスタイル、地方都市に暮らす等身大の心境を綴ったリリックに感動し、「いつか自分もラップをしてみたい」と考えるようになった。だが、中学時代は実際に始める勇気が持てず、勉強と部活に明け暮れる日々。そして地元の進学高校に進んだ。 誕生日が大きな転機に  自分でもラップをやってみたいーーその想いは募りつつも、内向的な性格は高校に入っても変わらなかった。だが、転機が訪れた。入学から半年後の2016年10月、16歳の誕生日。祝福のために集ってくれたラップ好きの仲間たちと盛り上がった勢いで、「ラップをやってみよう」と公園に繰り出した。スマホで好きなビートを流し、見よう見まねで言葉を発してみたら、意外とうまく言葉を紡ぐことができた。それ以降、達磨くんは毎日のように放課後になると地元の公園に仲間と集い、サイファーと呼ばれる野外でのフリースタイルラップをするようになった。練習は週6、7日。風呂場や食事中もラップのことを考える。国語辞典やことわざ辞典を読みながら、ボキャブラリーも増やしている。 吃音症というハンディキャップ  達磨くんがラップにのめり込んだのには、もう1つ理由があった。じつは小学校低学年の頃から「吃音症」に苦しんでいた。吃音症とは、言葉が円滑に話せない障害のこと。100人に1人が発症すると言われている。原因はストレスや遺伝、脳神経の問題など諸説ある。治療法はまだ完全には確立されていない。  達磨くんは自分の本名「カベヤヒロタカ」と言おうとしても、「か行」の言葉が詰まりやすく、「自分」や「俺」と言い換えている。好きな言葉を自由に発することができずに、今も苦しんでいる。しかし不思議なことに、リズムに乗りながら即興的に自分の好きな言葉を紡ぐ「ラップ」をしているときは、“詰まり”が少ないことに気づいた。以降、自信を持って練習に取り組むようになった。 普段は内向的な性格の彼にとって、ラップは自分の想いを包み隠さずに発信することのできる表現手段なのだ。 3度目の挑戦で予選突破  達磨くんは高校1年の10月にラップを始めてから、憧れのニガリが2連覇した「高校生RAP選手権 」の出場を夢見てきた。だが壁は想像以上に高かった。はじめの2回は予選で敗北。昨年12月3回目に出場した予選でようやく、全国大会への出場切符を手に入れた。 予選は北海道、東北、関東、関西、福岡の5ブロックで行われ、突破したのは16名という狭き門だった。 初戦は1歳上の強敵  本番は2018年3月17日。彼は1回戦第3試合で1歳上のU-mallowくんと対戦することになった。やや硬い表情ながらも、堂々とした姿でステージに上がった達磨くん。「吃音症」という自身の背負った障害も、包み隠さずに個性としてぶつけた。「俺のラップには俺にしかできない」という達磨の叫びには言霊が宿っていた。  ところが奮闘空しく、初戦で敗退してしまう。韻を踏む技術など総合力では年長のU-mallowに及ばなかった。「ネガティブキャンペーン。ポジに変換しやがれ」「その経験、曲にしやがれ」このようにU-mallowは達磨の叫びに対して冷静に言葉を返した。バトルとはいえ、達磨を卑下するのではなく、リスペクトも込めて言葉を紡いだ。審査員は満場一致でU-mallowくんの勝利とした。  審査員の一人、R-指定さんは大会終了後、こんなメッセージを達磨くんに送った。 「成功体験もそうなんですけど、負けた経験、失敗した経験の方がラッパーを強くする。ここが第一歩目だと思って、どんどんその先を目指して頑張っていってほしい」 敗戦の受け止め  負けたことについて、達磨くんはこう分析をしていた。 「負けた経験を糧にし、悔しさをバネにしてこれからの活動を頑張っていきたい」 4月から3年生に  2018年4月、新学期が始まり高校3年生に進級した達磨くん。普段、仲間と練習をする公園を訪ねてみると、変わらずラップの練習に励んでいた。高校生RAP選手権は年に2回行われるため、達磨くんにはあと2回チャンスがある。二連覇をすることが今の最大の目標だ。  同時にその先も見つめている。卒業後は大学には進学せず、ラッパーとして生きて行く覚悟を固めたのだ。そのために楽曲制作もスタートさせる。彼にしか描けない世界をラップにすることが、かつての自分のように、内向的で気持ちに嘘をついている誰かに勇気を与えられると信じているからだ。 【この記事は、Yahoo!ニュース個人の動画企画支援記事です。オーサーが発案した企画について、取材費などを負担しているものです。この活動は個人の発信者をサポート・応援する目的で行っています。】 太田信吾 映画監督・俳優 (株)デューズ所属 /映画監督・俳優・現代美術家。長野県出身。1985年9月12日生まれ。早稲田大学文学部卒。哲学を専攻。歴史叙述から零れ落ちるオルタナティブな物語を記憶・記録する装置として映画制作に興味を持つ。処女作『卒業』がIFF2010優秀賞・観客賞を受賞。『わたしたちに許された特別な時間の終わり』が世界12カ国で配給される。他に『解放区』(18年劇場公開)など。俳優として舞台・ドラマ・バラエティにも出演。2017年にはソウル市立美術館にて初のインスタレーション作品を発表するなど、ジャンルの垣根を超えて、創作活動を行っている。 shingo_ota shingo.ota.3 official site青の洞窟
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