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「不平等を見過ごせない人」はうつになりやすい?・・・確かに「見過ごせない」と「敏感だ」とはちょっと違うかもしれない!
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    「不平等を見過ごせない人」はうつになりやすい? 2/17(日) 9:30配信 毎日新聞 「不平等を見過ごせない人」はうつになりやすい? =istock  経済的格差が小さくなれば、うつ病が減るかもしれない――。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)脳情報通信融合研究センターの研究マネジャー、春野雅彦さんが率いるグループが、不平等とうつ病との間に、脳科学的に見て強い関連があるという仮説を立て研究を進めている。不平等とうつ病の相関はこれまで統計的調査、研究で語られてきたが、脳の活動変化から確認できるという。いったいどのような手法なのだろうか。春野さんの研究成果をライター西川敦子さんが紹介する。【毎日新聞医療プレミア】  脳科学は、広くは脳や脳の機能についての学問分野を指すが、この分野に含まれる学問は、電気生理学、神経解剖学、分子生物学、心理学、理論神経科学などと幅広い。春野さんはそのなかでも計算論的神経科学、特に社会的な状況における意思決定や学習について研究している。  春野さんは「不平等とうつ病傾向の関係については、国内外のいろいろな研究で明らかになっています。代表的なものが、英ロンドン大学が1967年から、官庁街で働く公務員を対象に実施している公衆衛生学の研究『ホワイトホール(※1)スタディー』です。職階層が低いほど体だけでなく精神的な健康度も低いことが明らかとなり、経済的不平等がうつなど精神疾患に影響していることが示されました」と話す。  ※1 「ホワイトホール」は英ロンドン市内の道路名で、周辺に中央省庁や政府機関があることから英政治の中心地を指す言葉としても使われる。東京都千代田区の官庁街を「霞が関」と呼ぶことに似ている。  とはいえ、従来の研究はあくまで長期間の統計調査に基づくもので、脳のメカニズムについては明らかにされていなかった。  ◇わざと不平等にお金を配分する実験  前出の春野さんの研究グループは2010年と14年に、経済的不平等に対する脳の反応について調査し、研究論文を発表している。14年の研究で用いたのは「最終提案ゲーム」と呼ばれる行動経済学の実験手法だ。  まず、提案者から被験者に対して「500円を2人で分けよう」と提案する。さらに「あなたは149円、私は351円ではどうか?」などと金額も伝える。被験者はOKすれば提案された金額をもらえるし、拒否すればお金は手に入らないルールだ。  「OKすればお金が手に入るのですから、どんな提案でも受け入れるかと思いきや、金額差が大きい場合は、取引を拒否する人が意外に多いのです」(春野さん)  ◇不平等で脳の扁桃体が活発化  さらに春野さんらは、機能的磁気共鳴画像化装置(fMRI)を使い、実験時の脳の活動を観察した。すると、向社会的(※2)で経済的な平等を重んじるパーソナリティー(性格)の人の脳では、金額差が大きい取引を提案されたとき、扁桃体(へんとうたい)が活発化するのが観察された。  ※2 向社会的とは、報酬を期待せず他者や集団の役に立とうとする行動を指す心理学用語。人とのつながりを求めるタイプの人の性向をいう。  一方、できるだけ自分が得をしたいと考える個人主義的パーソナリティーの人の扁桃体には、変化が見られなかった。  扁桃体は、側頭葉にある神経細胞の集まり。感情に関わる部位と考えられ、ストレス物質放出に関与するなどうつ病と関連が深いとされている。  ◇「不平等に対する扁桃体の活動が、うつ病症状の程度をあらわす“うつ病傾向”と関連があるのではないか。また、パーソナリティーの違いによって不平等に対するストレスに差があるのではないか、という仮説を立てました」(春野さん)  ◇科学技術でうつ病のなりやすさを分析  春野さんらは17年、研究結果に基づき、fMRIを使った新たな最終提案ゲームによる研究を実施した。今度は扁桃体と、同じくうつ病と関わりが深いとされる海馬(※3)の活動パターンから、被験者のうつ病傾向の予測を試みた。データからパターンを見つけ出し特定の指標の予測を可能にするスパースベイズ回帰というAI技術を適用することで、被験者のうつ病傾向や、1年後のうつ病傾向を予測できることが明らかになったという。 2年後に別の被験者で再度調査したが、やはり同様のデータが得られた。  ※3 海馬は、記憶や空間学習能力をつかさどる脳の器官の一つ。うつ病になると萎縮することが分かっている。  「自分が得できるなら、他人が損をしたところで関係ない」と考える人がいる一方、「他人が損をし、自分が得をするのはつらい」と感じる人もいる。そして、「つらい」と感じる人の方がうつ病傾向が高いという結果だった。  「格差社会でより生きづらいのは、個人志向の人より、組織や集団、他者を重視する向社会的な人なのかもしれません。特に、個人プレーよりチームワークを尊重してきた日本人の中には、不安やストレスを強く感じやすい人が多いのではないでしょうか」と春野さんは分析する。  ◇古い脳が感じる生きづらさ、新しい脳が抱く良心の痛み  春野さんは15年、同様の手法で他者の期待を裏切る際の「罪悪感」についても研究した。その結果、罪悪感が高まった時に活性化するのは、脳の前頭前野であることが分かった。  「人の扁桃体が、爬虫類(はちゅうるい)や哺乳類の祖先から引き継いだ「古い脳」と呼ばれているのに対し、前頭前野は、人類が誕生してから高次に進化してきた部分で、「新しい脳」と呼ばれることがあります」(春野さん)  春野さんによると、これまでは「自分の取り分を増やしたい」という利己的な衝動を抑えるのは、社会の複雑化とともに発達した前頭前野が生み出す理性(制御機能)であると考えられていたという。春野さんは、この研究で、「不平等」の感覚は「古い脳」で、「罪悪感」の感覚は「新しい脳」で生み出されることが明らかになったと結論づけている。  春野さんは、「罪悪感」はよく知られるうつ病の症状の一つだが、「不平等から生じるストレス」とは全く違う脳の部位で生じている可能性があると見ている。うつ病とひとくくりにされているが、じつは異なるメカニズムで起こっている精神疾患かもしれない――研究からは、このようなこともいえるという。  経済のグローバル化や社会格差の拡大で、自律的な働き方や自己責任論はますます強調されるようになった。しかし、「自分さえ得すればいい」というタイプの人だけでは、人間同士の協力行動は成り立たず、社会は分解する。いろいろな脳の特質を持つ、いろいろなタイプの人がいてこそ、健やかで豊かな社会といえるのではないだろうか。  春野さんらのグループは今後、社会行動のタイプの違いによる疾患の分類や治療法の開発についても研究する予定だ。 . 【関連記事】 <「形式的な働き方改革」が増やす“隠れサビ残”の憂鬱> <セクハラが横行する会社の「あるある文化」とは> <人間不信と心身不調で「セクハラ失業2割」の深刻度> <40代突入「就職氷河期世代」の苦しい胸の内> <バブル世代を直撃「2035年問題」の深刻度> 最終更新:2/17(日) 9:30 毎日新聞 .
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